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翌日物の短期金利の上昇の闇

2019年9月のマーケット動向と投資戦略

本日の注目イベント&経済指標

  • 日銀金融政策決定会合・黒田日銀総裁会見 
  • 日7月全産業活動指数
  • 南アフリカ準備銀行・政策金利発表
  • ノルウェー中央銀行・政策金利発表
  • ユーロ圏7月経常収支
  • 英8月小売売上高
  • BOE・政策金利発表 
  • 英中銀資産買取プログラム規模 
  • 英中銀金融政策委員会議事要旨 
  • 米4-6月期経常収支
  • 米失業保険申請件数
  • 米景気先行指数 
  • 米8月中古住宅販売件数 

お知らせ

姉妹サイト「株式マーケットデータ」の「FF金利の予想分布(ドットチャートより)・中立金利・米経済見通し(FOMC)」のページで、2019年9月分からFOMC後に公表されるFRBの米経済見通しの「実質GDP」「失業率」「PCE」「コアPCE」の予想値の掲載を開始しました。

上記のページは、昨日まで「FF金利の予想分布(ドットチャートより)」ってタイトルのページでしたが、中立金利の中央値と推定レンジも載せてますし、今回からFOMC後に公表されるFRBの米経済見通しも追加しましたので、タイトルを「FF金利の予想分布(ドットチャートより)・中立金利・米経済見通し(FOMC)」に変更しました。ちょっとごちゃごちゃした感じになりましたが、よかったらチェックしてください。

FOMC

18日のFOMCは、

  • 2019年9月18日、FRBはFOMCで0.25%の利下げを決定。誘導目標を1.75-2.00%とした。米中貿易摩擦を背景に製造業の景況感が悪化。欧州や中国の景気も減速傾向が強まっており米経済に悪影響が出る前に対応した。声明では「景気に不確実性が残る」「成長持続へ適切な行動をとるだろう」として追加緩和の可能性を残したが、年末までに追加利下げを見込むメンバーは過半数に達していない。前回に引き続き2人のメンバーが利下げに反対した。また、19年と20年は追加利下げを見込んでいないことがFOMC参加者のFFレート予想から明らかになった。
  • 2019年9月18日、パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で、0.25%の利下げについて米景気見通しを支えリスクへの保険になると述べた。また、景気が悪化すれば追加の利下げも適切になりうるとした。ただ景気は好ましい状況と判断しており、現時点では連続利下げを考えていないと述べた。一方、地政学リスクは多くあるとした。FRBの資産については、事前に考えていたよりも早く、再び拡大する可能性はありうると述べた。
  • 2019年9月18日、FRBは超過準備預金の付利を2.1%から1.8%に引き下げることを決定。民間銀行の資金不足から短期金利が上がりやすくなっており、付利を下げて金利上昇を抑制する。

でした。

で、早速トランプ大統領が

  • 2019年9月18日、トランプ大統領はFRBの利下げについて、「パウエルとFRBはまた失敗だ。根性も分別も先見性もない」とツイート。0.25%の利下げに不満を示した。

つって、即効でボロカス言ってたので、筆者は笑ってました。

さて、今回は19年と20年は追加利下げを見込んでいないのでタカ派の印象です。ただ「適切に行動する」ってのは維持しましたので、ややタカ派。原油は中東情勢について昨日書きましたので省きますが(「中東情勢と原油価格をわかりやすく簡単に」参照)、サウジはやられっぱなしで終わるわけはなく、どこが攻撃したかとは言ってませんが米国はもう特定してて、云々で原油また上がるかもしれず利下げってのもなかなか判断しにくい所だと思いますが、今回のFOMCでは相場大した動きになってなくて、量的緩和も見だしたかなぁって印象ですが、気になるのは今週連続で短期金利が上昇している点です。

短期金利の上昇

米国で翌日物の短期金利がバカスカ上がって、NY連銀が資金供給したってのは「株初心者のための株式投資と相場分析方法」の注目記事の欄で載せてましたが、FRBも付利を下げるって対応をしてきました。

翌日物の短期金利上昇は銀行間の資金需給のひっ迫です。この短期金利が急上昇してて、FRBの誘導目標2-2.25%以上に跳ねあがった形です。法人税の納付や国債の大量発行で短期資金が減少したとの見方が多く、バランスシート縮小で銀行の資金も減り、超過準備も2.1兆ドルから1.4兆ドルまで減って金利が急上昇しやすい状況にあったとの指摘がありますが、こうなると金利誘導できてないって見方になりますし、短期資金の動きの実態や原因がFEDもわかってない可能性があって慌ててやってるような印象ですので、実態はどうなのか、これがメディアで言われてるように一時的で終わるのか、ちゃんとFEDが抑えれるのかどうか、下手したらヤバイので注目だと思います。利下げどうこうより、こっちの方が注目です。利下げどうこう以前の問題ですし。って、この短期金利上昇を見て、パウエル氏は記者会見で量的緩和再開が適切かどうかも判断するつってますけど。実態なんなんでしょうね。これ。はっきりわからないので、なんか闇がありそう・・・。

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