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米雇用統計・米中首脳会談など

2017年4月のマーケット動向と投資戦略

img_k039本日の重要イベント&経済指標

  • 国際収支
  • 景気ウォッチャー調査
  • 労働市場情勢指数(LMCI)
  • イエレンFRB議長講演

img_k039本日のチェックポイント!

概況(海外)
始めにですが、筆者はデリケートな問題に関しては突っ込んで書きません。迂闊なこと書いても具合悪いので、姉妹サイト含めて書かないようにしてます。今回で言えばシリアの問題等です。その辺は避けて書くんですが、結局は相場に現れますので相場を介して間接的に見ていきます。さて、どれから書いていいかわからないぐらいいっぱいありますが、ふーむ。米雇用統計から行きます。
市場予想18万人の所を9.8万人の結果でした。「4月相場の特徴」のページでも書いてますが、春から夏の米国の経済指標は季節調整の歪みで悪くなりやすいので、これはあまり問題じゃなかったと思います。って、「4月相場の特徴」では、4月上旬が株価の天井となりやすいって書いてますので、このページ自体役立たないなって思われて経済指標がどうとかは見る気しないかもしれませんが、「〇月相場の特徴」は例年の傾向を書いてますので、それがその年に当てはまるかどうかは別の話と解釈してくださいね。それはそうしてもらうしかありませんが、ただ、当たらなかったら筆者は心苦しい気持ちでいっぱいです。

話を戻すと、米雇用統計はいい数字でなくてよかったんじゃないかと思ってます。たぶんそっちの方がわかりやすいように思います。たぶんもう債券売りで金利上昇の向きは出にくいんだと思います。オバマケア代替法案撤回のあたりか、もしくはその前から見切っててその向きなんじゃないかと思います。景気よかったにも関わらずさらに過熱させるトランプ氏の政策が剥げ落ちて、これ以上ないと見たか期待剥落って感じの向きかなぁと思います。インフレ伸びないと利上げもキツイですし、FOMC議事録でバランスシート縮小の議論開始されたにも関わらず、米国の長期金利の反応はイマイチだったので、これ以上インフレがガンガン進むってのもないなって見てるような気がします。金曜は上がってますけど、長い目で見ればその向きなんじゃないかなぁって今の所は見れるように思います。

続いてバノン氏。土曜か日曜にバノン氏更迭検討の報道が出てました。ちょっとビックリしましたが、トランプ氏の側近中の側近で影の大統領とまで言われてたナショナリストですから、ふぇーと思いました。いや、まだ「検討」って報道だけですからわかりませんが、トランプ政権ガタガタになってきたと言うか、ハネムーン期間にグズグズになってきた感じがしてます。さらに連邦最高裁判事に保守派のニール・ゴサッチ氏が上院で承認され、予算成立大丈夫?税制改革もイマイチっぽい気もしてきて、今の所期待持てる局面ではないような気がしてます。

続いて米中首脳会談です。なんだかんだ色々報道出てましたが、共同声明が出なかったのでいい会談でもないですが、米中間で「100日計画」を今後詰めていくってことは合意。ただ、その100日計画も両国で言ってることがちょっと違ってて、米国は「100日で貿易不均衡の解決策を探る」、中国は「貿易摩擦を適切に処理する」ってことでした。これに関しては、米中どうこうよりむしろ日本が具合が悪そうで、18日の日米経済対話で貿易不均衡の是正を吹っかけられそうな見方もあります。貿易は大統領権限で吹っかけられますし、例えば貿易で数量規制でもされたら、円安になったとしても意味ありませんので日本にとっては具合が悪いです。トランプ氏は今の所は政策何も出来てませんので、大統領権限振りかざして、とばっちり一番受けるのは日本かもしれないなぁってのは考えておいていいのかなと思います。

あとは、14日の為替報告書です。
2016年は、日本、中国、ドイツ、韓国、台湾が監視リストに指定されましたが、たぶん今年も監視リストに入るんだろうなと思えます。

それと、ちょっと細かいこと言うと、米国は確定申告前です。確定申告まで売られやすく、上値重たくなる傾向がありますので、米国市場を見る場合は、その辺も意識しておきたいです。NYダウのチャートでは、収束したボリンジャーバンド±2σの範囲内の動きですが、25日線が下向きになってきてますので気を付けておきたい所だと思います。

日本
それらを踏まえて投資戦略です。
上記どれを見てもいい材料ないように見えますし、日経平均は下落トレンド出てますので、引き続き戻り売りが基本戦略だと思いますが、ドル円が今円高に押せてないんですよね。日経平均も下がった所でレンジ作ると思いますが、陰線続いてますし買戻しで一旦反発も考えられますが、5日線・10日線を陽線で抜いてくる、またボリンジャーバンド-1σと-2σでうろついてる間は戻り売りが基本と思います。下値メドは金曜のブログで書いた通りと考えていますので、それを意識しつつだと思います。ただ、戻り売りで懸念があるとすれば、円高が押せない状況が続いていることと海外投資家の動向とトランプ氏の転換です。昨今、筆者の運営する「株式マーケットデータ」で「投資部門別売買状況」のアクセスが上がっており、海外投資家の動向に注目が集まっていると察していますが、一転、海外投資家の買いが入ってくる可能性も考えられなくもないです。また、トランプ氏に関しては、今の所グズグズなんですけど、逆に米国第一主義から世界平和への転換?を好感される可能性もあります。また、オバマケア代替法案も修正も入れずに即効撤回しましたし、バノン氏の流れも早くないですか?フリン氏のことも含めてボコられ方が早いです。成り上がったトランプ氏がグズグズで終わるわけないと思いますし、なーんかあるかもですので、その辺の可能性も考えながら相場見た方がいいかもです。
それらも含めなんだかんだ筆者は3月に書いてたと思いますが、4月上旬でもう手控える時期だと思ってます。今後14日に為替報告書が出てきて、18日は日米経済対話、23日はフランス大統領選第一回投票、ハネムーン期間も今月末で終わり、また米国では暫定予算が28日で期限切れとなります。ゆえに、ガッツリ投資するような時期ではなく、えらく押す場面があれば単発的に乗ってみるなど、ジャブ打つような投資だけがいいんじゃないかなと思っています。筆者は個別は3月に逃げており、今は日経平均など指数でチョロチョロやってるだけです。基本姿勢は手控えで、スキャルピングやデイトレでちゃちゃっと値幅取るトレードが安全だと思ってます。
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