「長期金利の誘導目標の柔軟化を検討」の報道について

概況

「長期金利の誘導目標の柔軟化を検討する」って一部報道。

一部報道って時事通信ですが、長期金利反応で即効指値オペで対応って流れでした。この報道なんなんだろうなぁと思って。裏があるんでしょうけど、裏が何なのかっていう。タイミング的にはドル高けん制のトランプ氏発言があって、G20後って感じなので、裏によってはいいタイミングとも思いましたが。ふーむ。別に、イールドカーブコントロールは適宜イジったりも全然あるってことは黒田総裁はずっと前から言ってますので、柔軟化検討って報道されても、そもそもそういうもんだと言っとるし、日銀金融政策決定会合を毎回見てる人はそういう理解に決まってますので、深読みするようなもんでもないように思ってました。
元ネタは大した記事でもないし、スルーでいいなと思う記事でしたし、副作用対策の話出るでしょうし、具体策も当然議論するって話で、別に目新しさないと思いましたが、黒田総裁が「事前に予測めいたことを申し上げるのは適切でない」つって、この報道を一旦いなしたのが、ん？って感じに思いました。市場の反応見るつもりかなぁとか勘ぐったり。いや、これもこれまでと同じこと言ってるだけですが、以後に市場の反応見て「どういう根拠があって報道しているのか全く知らない」って言いましたので、どうとでも取れるような具合になって、ややこしいなって、日銀金融政策決定会合まではちょっとよくわからんというか、指値オペ後も国債も再度売り入る展開になってますので、会合までは金利下がりにくいかなって感じに思えます。これを受けて、世界的に金利上がりましたし。

日経なんかはこれを「市場の瀬踏み」つってて、本当の所、市場の瀬踏みなのか日銀の瀬踏みなのか、その他の瀬踏みかわからないですけど、流れ的には緩和長期化路線です。昨日は長期金利に反応して銀行株調子よかったですけど、筆者はあまり銀行株とか手掛けるのはオススメじゃないです。「今回は」とかじゃなくて、銀行株はそもそも面白くないと思ってるので、セオリーとかでやるのはいいと思いますが、常にオススメじゃないです。

まぁでも、日銀金融政策決定会合見てからでないとわからないです。変に先読みしない方が良さそうです。まぁでも指値オペで即効態度示しましたので、態度はハッキリしてるように思いますが、どちらかというとこれよりトランプ氏の日銀の姿勢への批判が来ないかが気になる所で、これが来たら合わせ技で余計ややこしくなる気がします。ドル高嫌がってますし。今、緩和のアンカーが日銀ですし。いや、わかんないですけど。妄想です。ただ、緩和長期化の方向は変わりはしないですし、物価上がってないのに金利上げるってのは、後回しの考えだと思うので、日銀が金利の誘導目標上げるって方向で投資判断はしない方がいいんじゃないかなと思ってます。

いやでも、今回観測報道レベルで一旦筆者は上記のようなことを思いましたが、これまで日銀は動かないだろうってのがコンセンサスでしたし、これまでのステルステーパリングなんかも見て見ぬフリでしたから、この細かい動きでも反応しやすいんだなって思いました。敏感肌になっちゃってるかもですので、勝手な予測で決め打ちするのは怖いなってのも思いました。毎回の日銀金融政策決定会合後の黒田総裁の記者会見の内容を当サイトで掲載してますが、日銀動かないですし、ちょろちょろ方向性変えたりもしてるのですが、特段取り上げるものもなく、しばらくつまんない感じあったのですが、ふんどし絞めて今後ちゃんと見なきゃいかんと思ってます。ふんどししてないけど。

さて、テクニカル的には、日経平均は揉み合い水準ですし、米国株も小動きでどうこうなく、ドル円が日足で20日移動平均線あたりで下ヒゲつけてキープの展開です。ドル円は週足でボリンジャーバンド+1σはキープの状態で、ここをキープするなら、MACDのシグナルもゼロライン上抜いてきてますので、上昇してもおかしくないです。ただ、週足ではモメンタムが弱ってますしMACDの「MACD」が抑えられやすい上限に来てるってことで、シグナルに寄せていくように下がってく可能性は十分ある所なので、買いを入れたい方は注意しないといけないと思います。いい押しだと思って買いを入れたい方がいたとしても、日足で5日移動平均線上抜くまで、ボリンジャーバンド+1σをモメンタムを伴って抜いてくるまで、買いは入れちゃダメだと思います。日足ではMACDがデッドクロスしてますしね。たぶん揉むので時間足以下ぐらいしかトレードやりにくいように思います。今日はたぶんトルコリラが面白いと思うので、トルコ中銀の動きと、それを受けたリラを注目してます。