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持ち合いの一つのパターン

2018年7月のマーケット動向と投資戦略
本日の注目イベント&経済指標
  • 日銀金融政策決定会合(-31日)
  • 米伊首脳会談
  • 7月ユーロ圏経済信頼感
  • 7月独消費者物価指数
  • 6月中古住宅販売保留指数 
  • ダラス連銀製造業活動指数

持ち合い

さて、今日は月曜恒例の「株初心者のための株式投資と相場分析方法」の「直近のテクニカル分析」の欄(PC版のみ)のコピペですが、「今週の注目イベント&経済指標」の欄に、明日の日銀金融政策決定会合のことを書いておきましたので、そのコピペも入れておきます。

と、その前に・・・

テクニカル分析で追記しておこうかなってことがありますので、まずはそれから。

日経平均は日足で持ち合い続いてますが、この持ち合いってまぁまぁ値幅はくれてます。これって持ち合いってトレードする人にとってはいい展開ですが、順張りの方にとっては、この持ち合いをブレイクアウトした後も厄介だったりするパターンになるかもしれないです。

株価の代表的なパターンの話を一つしますが、まぁまぁ値幅くれる持ち合いって、その持ち合いのブレイクアウト後は、調整幅が大きくなりやすいってのがあります。

こんな感じで持ち合いをブレイクアウトした後、まぁまぁ調整幅出るってのは、ありがちなパターンです。

こんな時、持ち合いの上限を割る調整になったら押し目買いはしちゃダメです。このパターンの時に押し目買いしたい場合は、調整が持ち合いの上限を割らずに5日移動平均線などの短期線を陽線で抜いてきた時に仕掛けるってのがcharTrade的です。それが一番簡単でやりやすい方法かなと思います。ボリンジャーバンドなど他のテクニカル指標で判断してもいいですしね。

まぁまだそんな局面でもありませんし、このパターンが出るってことはわからないし、小幅な調整になるってことも十分ありますが、こういうパターンも結構あるって紹介をしてる感じです。

値幅くれてる持ち合いの時って、持ち合いでトレードする人は潤ってますが、基本的にはあまり注目はされてないです。だから長引きやすいってのもあります。持ち合いをブレイクアウトすれば注目されやすくなりますが、新たな参加者はブレイクアウト後の調整を待っちゃいやすいので、そうなりやすいってのが要因の一つです。って上記では持ち合いを上ブレイクアウトした場合を書きましたが、逆に下にブレイクアウトした場合は、この逆のパターンになります。

付け加えて書いておくと、持ち合いが小幅である場合は、そのブレイクアウト後に調整も小幅の勢いのあるトレンドが発生しやすいです。小幅な持ち合いは早期にブレイクアウトしやすい特徴もあります。もし、小幅な持ち合いが長期的なら、ただ人気がないだけです。興味持たれてないだけっていう。

って、この手の話はどこかでしたように思いますが、また追々探してみてなかったら、そう遠くない日に固定の記事を作ります。てか、これはあくまでテクニカルの話ですので、このパターンを信じ込むってことはやめてくださいね。

ってことで、以下からコピペになります。

「今週の注目イベント&経済指標」の欄のコピペ

先週出てきた日銀が30-31日に開く日銀金融政策決定会合で大規模緩和策を修正するとの一部観測記事から、注目されていなかった31日の日銀金融政策決定会合が大注目となりました。物価が上がってないのに、金利を上げるとは考えにくく、今月金利上がれば即効で指値オペを実施したことや、その指定金利も引き下げたこと、物価の見通しも引き下げる見通しであることから、まずないと考えられますが、総裁はそもそも長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)は適宜イジると言ってましたので、長短の差をつける可能性がないとは言えないです。長期金利で差を出したいなら、指値オペでの調整になると思いますが、そもそもは緩和を長期化させる必要がある状況ですので、長期化による副作用は今回から検討するかもって所です。その場合、場合によっては緩和策の修正は意識されて金利は上を試して、円は売りにくくなって、円高に振れやすくなるかもです。

ただ、気にしておきたいのは、今回大規模緩和策の修正に関する憶測が拡がっているのは、一部観測報道が発端です。元ネタが怪しいのと、これを受けて黒田総裁は「どういう根拠があって報道しているのか全く知らない」と発言しており、日経の報道では、日銀幹部も寝耳に水との声が出ていました。指値オペの即効実施と、これらの生声、そして物価動向から金利を上げることを匂わせることになるとは考えにくいとは思います。日銀の目標は物価ですので、物価が上がってないのに金利上げるってのはない話だと思いますし。

一応、前回の日銀金融政策決定会合後の黒田総裁の会見の発言をおさらいしておくと、日銀は日本の金融機関は地域金融機関を含めて充実した資本基盤と潤沢な流動性を有しており、収益基準も相応、貸出態度も積極的。直ちに何か金融政策について検討する必要はない。こうした点を踏まえると、現時点で収益悪化に伴う金融仲介機能に大きな問題は生じておらず、金融システムも安定している。ただ、この金融政策は長く持続する場合の影響は累積的な効果も持ち得る。金融システムレポートでも詳細に金融システムの状況を把握しているし、これは今後も続ける。また「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」は持続可能で直ちに問題があるとは思ってない。ただ、金融機関の長期的な収益への影響は今後とも十分注視していきたい。ってことです(詳しくは姉妹サイト「投資戦略」の「2018年6月15日 日銀総裁会見 ノート」)を参照。

この前回会合後の黒田総裁の発言から考えると、スタンスの変更などを検討するのは「金融システムレポート」を見てからです。だから普通に考えると10月以降だと思います。

ただ、先週の報道から注目度が高まって様子見姿勢が強まっており、市場が何を拾うか、少々のことでも相場は反応する敏感肌になってると思います。イベントドリブンも入ってきやすい状況ですので、31日は、展望レポートや黒田総裁の会見でどの道大きく振れやすいと思います。基本的には、日本は緩和長期化であることに違いはなく、米国はFRBが段階的な利上げが最善としている点は中心軸として押さえておきたいです。ただ、トランプ氏はドル安路線ですし、米政権は利上げやめろ路線鮮明ですが。

日銀のETF買いに関して、TOPIX型を増やす検討をするとの報道もありますが、NT倍率も高いので、これは勝手にやればいいものだと思いますが、その場合、日経平均はしんどくなってくるかもしれないです。GPIFも国内株式比率25%超えてきてますし。

さて、他方、今週はFOMC(連邦公開市場委員会)もあります。FOMCは6月に利上げをし、Fedウォッチから次は9月の予想です。ゆえに今回は声明文の表現が注目されそうです。

BOE(イングランド銀行)も政策金利発表があって、こちらは利上げ予想です。

あとはPCEコア、米国株との相関性が高いISM製造業景況指数、米雇用統計、平均時給、失業率など、月末月初の重要経済指標オンパレード週ですので注目ですが、先週の中古住宅が3カ月平均で下がってましたので、住宅系も注目だと思います。

あと、大所の決算としてはアップル、日本ではトヨタがあります。日本株はトヨタ決算を境に相場つきが変わることがあるので注視しておきたいです。

「直近のテクニカル分析」の欄のコピペ

日経平均株価 日足 (2018.7.29 更新)

[これまでの展開]
日経平均は、2017年9月からの上昇トレンド後に形成した2017年11月から12月末までの揉み合いの三角型のレジスタンスライン(上側の緑線)を、通常のテクニカル分析通り、大発会に上へブレイクアウト。その後、2018年1月9日から揉み合いの形を作りましたが、その揉み合いを下にブレイクアウトし、2月初旬に米国株式市場が大幅下落したことから、2017年11月から12月末の三角型のサポートライン(下側の緑線)を下へブレイクアウト。

下へのブレイクアウトは、これまでの上昇トレンドの否定の形。下降する可能性が高い形です。価格が三角型にしっかり戻せない場合は、下降の力が強いことを示します。

2018年2月初旬に200日移動平均線(オレンジ線)まで下落し、その後、200日移動平均線をサポートとしつつ、割る局面もありましたが、200日移動平均線近辺というのは相場がもたつきやすく、また、一旦割っても、再度一旦戻しやすい傾向があることから傾向通り反発の展開。

そして、4月5日に1月・2月・3月の高値を結んだレジスタンスラインを上にブレイクアウトしてから5日移動平均線や10日移動平均線をキープしながらジリ高で75日移動平均線や100日移動平均線を上抜ける展開。しかし、その後揉み合いながら23000円の出来高の多い価格帯を明確に上抜けることが出来ずに下落。100日移動平均線と上向きの200日移動平均線がデッドクロスするあまりない形に。200日移動平均線が上向きであったため、信頼度に欠けるデッドクロスでしたが、200日移動平均線以下で価格がもたついた後、円安を好感し、再度200日移動平均線を上抜ける展開。
週足では3月末にボリンジャーバンドの-2σで反発し、+1σ近辺まで戻してきて反落した形でボリンジャーバンドの中心線を基準に揉み合いの中での推移。スクイーズしてきており、エクスパンション待ち。
月足では、ボリンジャーバンド+2σから+1σでの推移中で強い形は継続中。MACDがシグナルとデッドクロスしたものの角度が出ていないため、今の所は信用に足らない。モメンタムはいい角度の上昇傾向。

[先週の展開]
先週の日経平均は、日銀の緩和策修正の観測報道などから様子見姿勢。10日移動平均線をサポートとしつつ出来高の多い23000円近辺を上限とした揉み合い水準での推移。

[今後の展開予想と戦略]
日経平均は週足ではボリンジャーバンド±1σの推移で、スクイーズしてきてますので、トレンドレスです。日足でも上限を出来高の多い23000円近辺を上限とした揉み合い水準での推移で、モメンタムもゼロライン近辺ですので仕掛け所は今の所ないです(筆者は揉み合い水準では仕掛け所はないと判断しますので)。

先週の日銀の緩和策修正の観測報道から、30,31日の日銀金融政策決定会合はイヤでも注目度が高まっています。イベント・ドリブンも入ってきやすい状況ですので、31日は、展望レポートや黒田総裁の会見で大きく振れやすそうです。無駄に振れていってこいになる可能性も十分あるので注意が必要です。まずはこれまでのレンジを抜けれるか、抜けたとしてもトレンドが続くか、モメンタムは伴っているかが重要です。トレンドが出た場合、それを見極めてから乗っても遅くはないです。レンジ内で終始するなら様子見が妥当だと思います。今週は重要指標続きますし、来月はFFRも予定されてて、自動車関税もタダでは済まないでしょうし、ドル円もトランプ政権のドル安路線が鮮明になってきてますしね。

現在、日経平均は200日移動平均線以下の移動平均線が収束してきてトレンドレスの状態です。いずれこれは短期線から乖離していくと思いますが、まずはその乖離した方向についていくのが通常です。それでしっかりトレンドが出れば、週足でもボリンジャーバンドがエクスパンションする可能性が高まると思います。ちょっと長めの話ですが、日足と週足のトレンドが揃うと都合が良くて、その揃った方向にポジションを持っておくのが基本です。とりあえず、まずはこの揉み合いの上下の出来高の多い価格帯をモメンタムを伴ってしっかり抜いてくる展開が必要だと思います。

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