本日の注目イベント&経済指標
- 豪10月ウエストパック消費者信頼感指数
- ユーロ圏財務相会合
- 米MBA住宅ローン申請指数
- 米8月卸売在庫 ※
- パウエルFRB議長発言 ※
- FOMC議事要旨 ※
- ノーベル化学賞発表
POMO実施近いか
8日は、
- 2019年10月8日、米商務省は中国が新疆ウイグル自治区でウイグル族を弾圧している責任を問うとして、中国政府高官や中国共産党幹部へのビザ発給を制限すると発表。
- 2019年10月7日、米商務省は監視カメラ世界最大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)や政府機関など28団体・企業に事実上の禁輸措置を課すと発表。、中国が新疆ウイグル自治区でウイグル族を弾圧しているとしている。
- 2019年10月8日、中国の一部メディアは、今回の米中閣僚級貿易協議では進展の期待が乏しいとして、中国交渉団が滞在日程を1日短縮する可能性があると報じた。
- 2019年10月8日、パウエルFRB議長は講演で、短期金利の乱高下を防ぐために保有資産拡大が必要だと表明した。具体策は近日公表すると述べた。米国債の購入を積み増すとみられる。短期金利の乱高下は、民間銀行がFRBに余剰資金を預ける準備預金が急減していることを挙げ「近く準備預金を積み増せる施策を公表する」と述べた。準備預金の減少によって短期資金をやりとりする銀行間市場にもマネーが出回らなくなり、それが金利の乱高下につながっている。また、「準備預金の積み増しは、我々のバランスシートの増大を求めることになる」として、保有資産拡大に踏み切る考えを示し、「短期国債の購入を検討している」と述べた。一方、「金融危機後の大規模な資産購入と混同すべきではない」として、量的緩和政策(QE)再開は強く否定した。金利については、経済成長の持続へ適切に行動するとした。
- 2019年10月8日、英首相官邸筋は、メルケル独首相はジョンソン英首相と電話協議し「合意の可能性は著しく低い」と伝えたとしている。また、メルケル氏は北アイルランドのEU関税同盟の残留を求めたともしているが、ジョンソン氏は離脱を巡る合意は本質的に不可能だと伝えたとしている。
- 2019年10月8日、トルコ国防相がシリアでの新たな軍事作戦の準備を完了したとツイート。また、トルコ当局関係者が7日夜から8日未明にシリア・イラク国境で攻撃を行い、クルド人勢力の供給網を絶ったと話しているとロイター通信が報じた。
が主な材料で、米国が中国高官のビザ発給制限やら、中国側も今回の米中閣僚級貿易協議では進展の期待が乏しいって報道が出て、大幅下落の展開でした。
その中で、パウエルFRB議長の講演での発言。
前にPOMOの解説しましたが、POMO来そうですね。上記のニュース記事では伝わりにくいですが、パウエル氏はこんな発言をしています。
市場がFRBに対して恒常的な策を求めていますが、それについてパウエル氏は「準備金供給を時間をかけて増やす措置を近く発表する」と発言しています。でも「金融危機後の大規模な資産購入と混同すべきではない」つって、QE再開じゃないって言ってます。
前にも書きましたが、そもそもFRBはQEって言葉は使いませんし、QEを前面に出してくることはないです。ただ、それと同程度の効果があることをしてくるだろうってことです。
「準備金供給を時間をかけて増やす措置」ですので、POMO出てくるんだろうなぁて感じです。恒常的な準備金の増減はPOMOが金融政策の一つのツールですので、POMOか、それと同レベルの新しい策かが出てくると思います。とりあえずTB(T-bills)財務省短期証券買うつってますけど。
んで、そもそもですが、9月中旬からのレポ金利の急上昇の理由がわかってないです。筆者は「闇」ってブログで書きましたが、リーマン前もそうでしたがヤバイ予兆なんですよね。NY連銀はレポ金利抑えてますけど何回も繰り返してる。株価あんま反応してないですが、これもリーマン前と結構似てる現象です。
そんな感じで、米国株式市場は、米中懸念で下がったものの上記のパウエル氏発言で戻して、その後、ビザ発給制限で再度下落の展開でした。
んーと、米中閣僚級貿易協議前にごちゃごちゃやってる感じで圧力の掛け合いですが、おそらく一部合意するかなって思ってます。トランプ氏は弾劾問題もありますし、選挙もありますし。ギリギリでごちゃごちゃやってるだけだと思いますが、ただトランプ氏は「部分的合意は認めない」つってますので、それもない可能性がありますが。
NYダウ・ナスダック
さて、トレードですが、今日は時間ないのでチャート省きます。
NYダウは10日移動平均線効きまくりの展開は継続中で、9月20日の10日移動平均線割れからの下降トレンドは続いている所です。加えて、再度8月保ち合い水準まで下がってきて、4日に保ち合い水準までの下落の否定形を早期に回復したものの、再度帰ってきた形です。前に書きましたが、8月保ち合い水準の中心を明確に割る展開になれば、8月保ち合い下抜けの可能性高まりますって所です。ま、戦略は変わらないですが、とりあえず10日移動平均線上抜けない間は弱い展開続くと思います。
NYダウはブログで紹介してるポジションありますので、25650ドル割れがない間は何もしませんが、ナスダックは昨日売り仕掛けました。7890あたり。10日移動平均線割れからのスタートでしたから、いこっかなぁと思って。8月保ち合い水準の中心あたりでしたし、前にナスダックは10日移動平均線割れ時点の仕掛けがベストで逃したつっててちょっと悔やんでまして、ボリンジャーバンドのバンドが横ばい気味でモメンタムもないしで、おそらく保ち合い作るでしょうからやられる可能性高いなと思ってるんですけど、少々かまわんかと思って。ボリンジャーバンド-1σも10日移動平均線も効いてる所ですので、このどちらかを陽線で抜かれたら損切りってことで考えてます。今日はそんな感じです。
ハイイールド債に注意
あ、そうそう、HYG(ドル建てハイイールド債・ジャンク債)も見ておいてくださいね。ハイイールド債の下げ止まってないですから要チェックです。これは金融市場の危機を示すカナリアで、景気減速意識した動きに今の所なってますから注意して見ておいた方がいいと思います、下げ止まるか下げ止まらんか見ておいた方がいいです。