本日の注目イベント&経済指標
- 日9月鉱工業生産指数 ※
- 日9月新設住宅着工戸数
- 日10月消費者態度指数
- 日銀金融政策決定会合・展望レポート・黒田日銀総裁会見 ※
- 中国10月製造業PMI ※
- 香港7-9月期GDP
- トルコ9月貿易収支
- 英10月GFK消費者信頼感調査
- 英EU離脱期限(英時間23時) ※
- 独9月小売売上高指数
- ユーロ圏9月失業率
- ユーロ圏7-9月期GDP ※
- ユーロ圏10月消費者物価指数(HICP)
- 米10月チャレンジャー人員削減数
- 米7-9月期四半期雇用コスト指数 ※
- 米9月個人所得 ※
- 米9月PCEデフレータ・PCEコアデフレータ ※
- 米失業保険申請件数
- 米10月シカゴ購買部協会景気指数
FOMC
30日はFOMCとパウエルFRB議長の記者会見が注目でした。
- 2019年10月30日、FRBはFOMCで0.25%の利下げを決定。FFレートの誘導目標を1.50-1.75%とした。利下げは3会合連続。声明文では「景気拡大を維持するため適切に行動する」との文言がなくなり「今後の経済情報を監視し続ける」と変更し、利下げはいったん打ち止めとの考えもにじませた。パウエルFRB議長は記者会見で、今回の利下げについて、進行中のリスクに対しての保険になると述べ、米景気の拡大が見通し通りに続くならば今の政策スタンスは適切であると言えそうだとして、利下げ打ち止めの可能性を示唆。一方、経済見通しの点検が必要な出来事が起これば、当然対応していくとも指摘し、追加の利下げも検討する姿勢を示した。
「景気拡大を維持するため適切に行動する」から「今後の経済情報を監視し続ける」に変更となり、利下げ打ち止め示唆で、タカ派の利下げ。ただ、金利など一旦材料出尽くしの動き出たなぁって展開でしたが、株も含めパウエルFRB議長の記者会見まで大した動きにはならなかったです。下がっていい内容だと思ったので、ん?と思いながら見てました。ただまぁ景気判断据え置きではありましたが。
その後、パウエルFRB議長の記者会見でしたが、景気に楽観的であったため、これもタカ派だったものの、経済見通しの点検が必要な出来事が起これば当然対応で追加利下げもあるってことだったので、打ち止めというより休止の内容で、これを好感したって解説になる流れだったと思います。
一方、筆者は、タカ派の内容だったにも関わらず記者会見までの下げの鈍さを見て、市場はこれ大して気にしてないなぁと思って。この結果どうでもいいんだと思って。ここそんな見ていないっていう。昨日発表のGDPが市場予想以上でしたし、あとAPECとホワイトハウスの動き見たなって。
- 2019年10月30日、チリのピニェラ大統領は11月16-17日にサンティアゴで開催予定のAPEC首脳会議を中止すると表明。公共交通機関の運賃引き上げによる大規模な抗議デモで安全が確保できないためとしている。米中はAPECに合わせて首脳会談を調整していた。
- 2019年10月30日、ホワイトハウスは米中貿易交渉の部分合意について予定通り11月中旬の署名を目指すと発表。
APECがまさかの中止でしたが、それを受けてホワイトハウスが米中貿易交渉の部分合意は予定通り11月中旬の署名を目指すつってわざわざ発表して、えらく前のめり。市場は米中やブレグジットの進展を好感してる方がデカイんじゃないかなって。んで、何かあれば利下げするって言いましたので緩和的でOKってことだと思いましたが。
てか、Fedウォッチ見てたら利下げどころか利上げ予想も出てますしね。見方が一気に変わってきてます。ガラッと変わった。随分な変わりようで経済の拡大見てるっていう。だから、リスク要因が何も出なければ基本は買いになるって見方なんだと思います。
こんなに市場の見方が変わるとは思わなかったです。ふーむ。ただ、状況的にはそんなに変わってないし、米中もブレグジットもいかようにも変わる状況ですので、パウエルFRB議長は楽観的な見方示したのは今の所いいですが、状況が変わった際には逆にそれが懐疑的に見られますし、長短金利差も昨日時点で0.17%ですので、さらに縮まって景況感悪化させる要因になると思います。ですので、パウエル氏の楽観的見方を示した所は筆者はいらんかったんじゃないかなと思いました。そこはそんなにスタンス傾けない方が今後やりやすいと思うし。
一方、市場の利上げ見る動き出てきてるのもやり過ぎだと思います。パウエル氏は「かなり大幅で安定したインフレ見るまで利上げ検討しない」って言いましたしね。さすがにおかしいです。
さて、それを踏まえて戦略ですが、株が割高であることには違いないので変更ないですが、米中進展もたいがい織り込んでますので、上の積極買いも乏しいと思います。下がりにくいとも思いますが。SOMAの拡大してますしね。ゆえに変更なく、短期トレンドの転換した所の売りを筆者は狙ってます。それが来ないのですが。笑 まぁNYダウで言えばずっと下値切り上げ型の話をしてきてますが、下がる時はストンと下がりやすいチャートだと思いますので、そこしか狙わないです。