PR

米国長期金利引き続き上昇

2016年11月のマーケット動向と投資戦略

おはようございます。
ドル円、108円抜いてきましたね。米国の長期金利が上昇傾向ですので米国債の動向見ながら円安基調です。トランプ氏の政策は長期的には日本にはいいことない見てる一方、短期的にはチャートから上昇基調かなと見てますが、走ってるぅって印象です。筆者はトランプ氏勝利の時点で指数に買いを軽く入れたものの、米国の長期金利の上昇は減税と財政赤字拡大、また保護主義による米国売りも入ってるんじゃないかと判断しましたので、この円安には懐疑的に見て買い増してないです。スキャルピングでは買い主体でちょろちょろやってるんですが、結構ショボいことになってます。日足で移動平均線の5日線か10日線割ってきたら売りでヘッジ入れようかぐらいの気持ちでいます。勢い見て利確しちゃうかもしれませんし。というのも、今米国長期金利の上昇で円安走ってますけど、いい金利の上昇じゃないですよね。財政赤字拡大が根本にあると思いますので悪い金利上昇と見てます。また、昨日書いたとおりトランプ氏と議会でねじれは出てないものの、実質的にはねじれている状態だと思いますので、財政出動の規模は抑えられて、ハシゴ外される可能性も高そうと思ってます。米国の保護主義化で日本に強気の見方はできないです。

ただ・・・筆者がちょっと判断薄かったなぁと今思ってるのが、日銀の金利のペッグです。筆者は日銀の政策に関しては以前からやることやってる、といい見方をしてるのはブログの通りですが、イールドカーブコントロールに関してヘリコプターマネーばかり意識し過ぎたかも・・・と思い始めています。イールドカーブコントロールはヘリマネの下準備ではあると思うのですが、金利のペッグが効いてるから、米国の長期金利が走り出したら円安走りやすくなっちゃうんですよね。その辺の意識が緩かったかなぁと思ってます。また、現在著名投資家が債券から株へシフトしだしてるって話もあるんですよね。うまく債券から株へのシフトが進んでるって見方も十分できます。そっちの見方の方が強いかもしれないですね。

まぁファンダメンタルズってのは短期的に結構外しがちになるもんです。だから、相場は相場に聞けってことで相場傾向見るにはテクニカルでいいと思ってます。ん?じゃあ何でお前は毎日ファンダメンタルズのことたくさん書いてんだって話になりますが、ファンダメンタルズは急落に備えるものだと考えてます。相場の方向や傾向はテクニカルで見つつ、急落や急騰はファンダメンタルズで予想するってのが基本だと思いますので、ハシゴ外されることを警戒しながらテクニカル見る必要があると思ってます。長期的にはいい金利の上昇ではないと思ってますし、米国の財政出動もショボくなりそう、トランプ氏の政策は日本にとっていいものではない、保護主義は世界経済にとってもいい影響はない、ってことを考えると、高値でついていきたくないかなという結論に今至ってます。ま、考え方に変更があればいちいちブログで書いていきますけどね。今いいとこ取りしかしてないですし、人民元安とドル高で新興国は危なっかしいですし、原油安はもういいのかなぁって感じしますから。あ、WTI原油は200日線辺りにきてますね。陰線でちょっと割ってます。8月の時は陰線で割っても返しましたけど、ドル高基調続くなら上がらないかもですね。

さて、テクニカルの話です(日経平均株価)。今の一応のポイントは昨今書かしてもらってるボリンジャーバンドの2σでしょうか。ボリンジャーバンドの2σってのは、2σの中に相場がおさまる確率が95.5%という結構アテになるバンドです。逆に言えば、このバンドを抜いてくる確率は4.5%しかないということです。ただ、一方で4.5%はあるってことを意味します。もし2σを抜いてくる展開になれば、相場は異常値を出していることを示します。トランプ氏の政策、すなわち昨今ささやかれている「トランプノミクス」が異常値を出すほど期待されている、または単に相場が過熱していると見れます。もし2σを抜いてくるようであれば当面のメドはエンベロープの+5%水準になると思います。エンベロープってのは、単に移動平均線の25日線を中心に上と下にバンドを引いただけのものなのですが、筆者はエンベロープの設定は±5%幅にしています。±5%の間に日経平均はだいたい推移するのでそうしてるのですが、もしボリンジャーの2σを抜いてくるのであれば、メドはエンベロープの+5%でいいと思ってます。それ以上は筆者は見ていません。ただ、エンベロープは25日選が上昇すればバンドも上に上がっちゃうので、その辺は注意が必要ですけどね。
今の所はボリンジャーバンドの2σが注目でしょうか。直近ではそこが上値抵抗になってる傾向があります。上昇基調が続くなら2σ近辺でバンドウォークしていくことも考えられます。ボリンジャーバンドのバンドに添いながら株価が推移することを「バンドウォーク」っていいます。マイケルジャクソンのムーンウォークみたいなもんで、バンドに添いながら株価が歩いていく感じです。もし、バンドウォークの傾向が出れば、それはトレンド発生を示唆しますので、その場合は順張りでついていくのが基本になります。もし相場がバンドウォークしたとして、そこで順張りで乗るのであれば、株価が移動平均線の5日線または10日線を割りそうだってなった日に買いのポジションを落としてしまう、または売りヘッジを入れるって戦略が考えられます。

ま、バンドウォークするかわかりませんし、ファンダメンタルズで筆者は日本にいいことはないと思ってますので、あんまついていかない方がいいと考えています。昨日時点でPERは14.8倍。これがまだ割安って見方もありますし、円安で基準が変わる、いいとこ取りのハネムーンだからしばらく大丈夫って見方もありますが、米国も英国も保護主義化して日本に成長期待はないと思いますので、PER15倍以上はいつ急落きてもおかしくない水準と考えています。昨今買い増しできてない筆者ですが、このあたりでの買い増しは考えないです。年末まで相場強い見方はしてますが、日本の予算案見たいですし、イタリアの国民投票もありますしね。世界がブロック経済化していく流れだと思いますので、日本にとって買い材料、もしくは買いで入りたいと思えるのはヘリマネぐらいしか今ないんじゃないかなぁと思ってます。円安株高基調の最中にこんなこと言っても言葉に強さを感じないと思いますが、世界がブロック化している流れで貿易立国の日本に成長期待は持てないです。円安だしトランプ氏の保護主義も軟化して緩そうって見方なら違うのですが、長期では基本的に多国籍企業はアウト、狙うなら内需でしっかり稼げる企業の押目しか拾わないのが安全だと考えています。ただ、ブロック経済化が進めば日本のインフレは進みやすくなるとは思います。円安とデフレ脱却で意外といいって見方もできるのが筆者の今の見方の難点です。ま、それらを考慮しても、やはり内需でしっかり稼げる株の押し目待ちが長期的には安全で有効かなと思ってます。米国に関しては、エリオット波動で見るなら上昇の最終局面とも見れますので、ここでついていって高値掴みしたら最悪って見方もできます。ま、エリオット波動はいくらでも見方ありますけどね。その辺も一応考えつつって感じでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました