おはようございます。
トランプ氏の政策やこれまでの発言を以下のページにさらに追加で書いてパワーアップさせておきましたので、よかったらご参考に。
- トランプ氏の政策・発言内容一覧と為替・株価など日本への影響
ふむふむ。どれを見てもすごい政策です。ポピュリズムで支持を集めた形がよくわかります。ただ、先週末から早速態度が軟化してきたものや、エコノミストの見積もりで移民政策だけで年間6～10兆ドル程度かかるとの試算もありますので、これらの政策はできるものとできないものでかなり削って考えなければならないように思います。そこで何を削って考えるかですが、新聞の報道、またトランプ氏のインタビューから、優先課題となっているのは移民・医療・金融規制・雇用となっています。医療に関してはオバマケア（医療保険制度改革法）が大所ですが、オバマケアは支持者も多いですし、これに関しては早速態度が軟化していますので、これまでの流れとさほど変わらないと思います。雇用に関しては移民問題と繋がることになりますので、移民問題とある程度合わせて考えられそうです。ですので、筆者が近々で注目しているのは移民問題と金融規制についてです。金融規制については、ドット・フランク法の緩和を主張しており、金融機関にとってはメリットとなりますが、リーマンショックあってこれが成立したのにまたやるの？とは思えます。一方で、グラス・スティーガル法は支持していますので、今いいとこ取りでドット・フランク法に注目が集まっていますが、グラス・スティーガル法云々の話が出てくれば多少マイナス要因にもなってくるかもと思います。ってことで、一応筆者は移民問題について特に注目しています。移民問題は大統領権限も大きいのでやりやすいんじゃないかと思います。
さて、この移民問題ですが、メキシコ国境に壁を作るって話は難しいとしても移民抑制策はなにかしら形を変えてやってくると思います。その場合、移民の消費は落ちますので、GDPが下がると考えられます。米国は今2％ないですから、さらに下がる要因になることを考えると、12月の利上げも意外と怪しい気もします。Fedの12月の利上げ確率の予想は7割超えてると思いますが、高圧経済に向かおうとしている慎重派のイエレンFRB議長がやるのかなぁと筆者は思ってます。ま、でもイエレン氏は前に利上げの時期逃してピーピー言われてましたから、やると見る方が普通だとは思うんですが。
また、現在相場はいいとこ取りでインフラ投資拡大の期待等の理由で上昇していますが、お金使う系といいますか、政府債務が膨らむ系は議会承認が必要になります。この辺は大統領権限が小さい系なので、財政出動の規模がショボくなるように思います。議会は共和党がとってます。共和党は「小さな政府」で債務膨らむの嫌がりますから、財政出動の規模が大きくなるとは考えにくいと思います。
ってことで、移民問題と財政出動の規模の懸念で今の円安のハシゴが外される確率も相当高いんじゃないかなって思ってます。チャートからすれば円安方向にも見れますがちょっと懐疑的な見方も持ってます。ドル高もほっとかないでしょうし。
また今回、共和党のトランプ氏が大統領になって議会も共和党がとったので、ふむふむって感じなんですが、トランプ氏の政策は「大きな政府」寄りなんですよね。民主党寄りって考えられます。政策で言えばクリントン氏の方が共和党寄りだったんですよね。トランプ氏の政策は借金してもいいじゃねぅかってことで借金膨らんで入ってくるお金がほとんどない感じです。政策を額面通り取ればの話ですが。ってことで、共和党といってもねじれてる印象です。政策一つ一つ見れば、一つ一つが凄すぎて、うおっ！って感じなんですが、上記の理由から削って考えて、削った中で日本にとってどうかを考えるべきなんじゃないかと思います。基本、長期的には日本にとっては全然いいことがないように思ってます。今の円安も懐疑的に見てます。
一方で、現在チャート的には7月からの上昇トレンド継続と見れます。基本的に短期では押し目を狙っていくのがスジだと思いますが、今日陰線で出たら手控え賢明の形だと思います。金曜は書いてた感じでボリンジャーバンドの2σで抑えられた形になりました。一応上昇トレンドは、75日線がサポートになりやすい形に見えますので、そのラインでは買いでしょうか。そこまで下がらなさそうなら相場見ながら5日線、10日線、25日線を意識しながらって感じだと思います。
さてさて、ウォールストリートジャーナルで、オバマ氏がTPPの議会承認を断念したって報道が出てます。これでほぼ絶望的とのことです。特段これまでTPPで相場やってた印象ないので、ふむふむって感じなのですが、報道ベースですし、まだ一発逆転の可能性もない話ではないと思います。絶望的というのがいい感じです。もし逆転あれば相場走りやすいと思いますので、TPP関連銘柄を一応監視リストに入れておいて、ウォッチしておくだけでもいいのかなと思います。
