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2017年5月のマーケット動向と投資戦略

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NY市場・日本・ドル円

昨日のNYダウは、前日の大きな陰線の実体の半分近辺まで上昇したものの、返されて上ヒゲをつけた陽線で引けてます。前日の陰線の実体の半分以上返す形で引けたり、V字回復するような相場だったらNYダウに途転売りを仕掛けた筆者にとっては分が悪かったですが、+56ドルと前日の大幅下落の返しとしては弱めなので、引き続き下降トレンド入りを警戒しておく形だと思います。NYダウは、のっけから弱めで推移してましたが、ウォルマート決算やフィラデルフィア連銀景況指数、米失業保険申請件数の良好な結果、さらに、公表されたコミ―氏の証言の内容が政治的捜査妨害を否定したことを受けて陽線で返された形で、一昨日は安値引けでしたからもう一発陰線出てきそうと思ってましたがちょっと期待外れの印象でした。

また、昨日の日経平均は、筆者としては強いなぁという印象でした。NYダウが-372ドルを受けて日経平均が-261円でしたし、19500円割れから返しましたから、ここは損切りしてでも一旦逃げる所だと言った筆者の面目が立たない感じにも見えます。EPSの上昇とPERの低下から売り仕掛けはやめておいた方がいいと書いたのでどうこうってことはありませんがちょっとね。どの道今後似たような局面が来た場合は筆者は損切りやストップロスをイジらないことを勧めますが悔しさがあります。

そうそう、繰り返しになりますが、NYダウの高値圏でのフラッグ型の下へのブレイクアウトは、フラッグ型のレジスタンスライン(上限ライン)に株価が戻ってくるまで有効と見るのが一般的なテクニカル分析の見方ですので引き続き警戒です。筆者は個人的にフラッグ型の中間あたりまで株価が戻ってきた時点で下へのブレイクアウトはだましになったと判定しますので、だいたい20850ドルあたりを目安としています。すなわち、20850ドルまで戻ってこないうちは下降トレンド入りに警戒って感じです。

日本株については、全然買い場ではないと思ってます。日経平均のEPSが順調に上昇しており、昨日時点で1396円です。PERは14.0倍。東芝の影響も勘案すると買いを入れたくもなりそうな水準にも見えますが、5日線が下向きですので、基本的に5日線を陽線でしっかり抜いてくる、または10日線を陽線でしっかり抜いてくるなどしなければ買いはなしだと思います。ただ、5日線と結構乖離してますので、一旦反発も十分あると思いますが、そこで買いを入れちゃダメだと思ってます。アイランドリバーサルのアイランドトップみたいな形にもなってますので、下押しは警戒だと思います。

アイランドトップの図です。この図は、「株式投資大百科」から引っ張ってきた図なので、実際のチャートとは少し違いますが意味は同じです。アイランドトップの解説はリンク先のページで確認してください。
基本的には下方向を見つつも揉み合いの展開は予想できます。アイランドトップは昨日空いた窓(ギャップ)を埋めずに一旦揉み合いやすいです。ただ、窓を埋めずに揉み合えば、それは天井形成の可能性が高まると見るのが一般的です。要するに、窓埋めないうちは高い所で買っちゃダメってことを示します。あと、ここで予測しておくこととしては、このアイランドトップがだましとなった場合です。アイランドトップは結構だまし多いんです。結構アテにならないと見るのが一般的です。昨日空いた窓が埋められる展開となれば、アイランドトップがだましとなりますので、その場合は上昇期待が高まります。その場合は買いを考える所だと思います。どの道、まだどれを取っても買いを入れる所では全然ないので、割安感とかで買いを入れたい場合は、何かしらシグナルを待った方がいいと思います。あと気になるのは、昨日発表された投資部門別売買状況です。先週海外投資家が結構買ってるんですよね。国内は売りまくってましたけど。今週も買ってるのかな?それと、FBI前長官コミ―氏の議会証言が24日にあるようなので注目となりそうです。

あとは、ドル円です。
日足では返しが甘いので、円高はまだ警戒しておく必要がありますが、フィボナッチの61.8%で一旦押しが効いてる形となってますので、今後ここ割れるかどうか注目だと思います。フィボナッチの61.8%は、だいたい110円の中盤あたりです。

それと、まだあれですけど、じわじわ米国の2年債と10年債の金利差が縮まってきている点は、筆者はちょっと気になってます。ま、一時的なものもあると思いますし、まだイールドカーブ立ってますのでいいんですけど。

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