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スタンレー・フィッシャー氏の発言

2016年8月のマーケット動向と投資戦略

おはようございます。
台風ヤバそう・・・筆者です。

先週末は注目のジャクソンホールでした。イエレンFRB議長の発言に注目が集まりましたが、相場を大きく動かしたのはフィッシャー副議長の発言でした。イエレン氏は利上げ条件が整ってきているが、早期利上げにはさほど積極的でもないってことで、今年は12月の利上げ一回の従来予想に近い内容だったと思いますが、フィッシャー氏がインタビューで9月と12月の2回を言及して、米国の長期金利と為替が上昇に転じました。ドル円は現在102円近辺まで上昇しています。フィッシャー氏の発言は重いんですよね。バーナンキ氏やECBのドラギ氏はフィッシャー氏の生徒でしたし、フィッシャー氏の本読んでみんな勉強してますから、影響力が絶大で相場もフィッシャー氏の発言を重要視しやすいです。

さて、焦点はもう一つあります。中立金利についての見解をイエレン氏は発言していました。中立金利は米国の短期金利の水準を見なければならないのですが、米国の短期金利は姉妹サイト「株式マーケットデータ」の「米2年債」がそれにあたりますのでよかったら見てください。8月26日の時点では0.84%です。これが下がり過ぎているので、ここで利上げすると金融引き締めの影響が大きく出てしまいますし、利上げしても水準的に低く、ここで景気後退した場合に緩和余地があまりない点が指摘されていました。イエレン氏はこれに対して、利下げ余地が少なくても資産購入とフォワードガイダンスで対応できると発言しましたが、利上げした場合の影響が大きければ利上げペースが鈍る可能性が高いと思いますし、利上げペース鈍れば円高要因です。

これらのことから、フィッシャー氏の年内2回の利上げの言及で9月利上げも意識されて円安進んでますが、1回やって様子見なきゃならないと思いますので、年内1回だけじゃないかなとは思えます。金曜はNYの動きが鈍かったんですよね。年内に利上げが1回あるかどうかで今まで動いていたのに対して、今回のイエレン氏とフィッシャー氏の発言でFRBが利上げに前向きな姿勢は出たので、米国株はもうちょっと下がってもいいんじゃないかなって思ったんですが、株価の動きが鈍いのが気になります。

さて、昨日アップした「9月相場の特徴」で書きましたが、外国人投資家は例年9月の第一月曜日までは夏休みの場合が多いのですが、今回はこのジャクソンホールを機に夏休み明けってことも考えられます。ジャクソンホールを受けて円安進んでおり、日経は上昇して始まると思いますが、ここから上を買ってくる主体が出てくるか見ながら投資戦略組むべきだと思います。投資としては買い主体でいきたい所ですが、筆者はNYの動きが気になりまくるので、今のところ超短期でしか考えたくない所です。「9月相場の特徴」見てもらいたいですが、例年9月ヤバイ月なんですよね。利上げ意識されてドスンと来てもおかしくないです。利上げ示唆されて米国株は割高ですから米国株は下がると見た方がいいように思います。米国株下がれば日本株も引きずられますので注意が必要ですが、下では日銀とGPIFが待ってますので、どこまで下支えがあるのかは見所ですし、筆者は9月か11月には日銀はヘリマネに動く可能性があると思ってますので、その期待がどこまで出るかってことで、しばらく上昇してもおかしくないですし、まぁ色々考えると相場難しいなと思えます。笑 ただ、今は円安で日経上昇しますから、ドスンとくる場合に備えてヘッジ入れながら超短期のつもりで買いで攻めるのがいいのかなと思ってます。

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